『Inside』は24日、「ガンビアサッカー協会に対し、国際サッカー連盟(FIFA)が資格停止処分を言い渡した」と報じた。
FIFAは各国のサッカー協会、連盟について「第三者からの介入を許さないこと」という規約を定めている。
それに違反した場合には資格が停止され、国内のクラブチームやすべての代表チームが国際舞台から閉めだされる他、補助金や分配金も停止される。
今回のガンビアについても政府からの干渉があったことによる処分であるが、今回はそう単純ではない。
ガンビアサッカー協会は以前から財政的な腐敗があると訴えられており、FIFA資金や国からの補助金を私的に流用し、さらに税金支払いを逃れているという話があった。ガンビア国家スポーツ評議会(NSC)が今回その取締りを行ったのだ。
その結果、サッカー協会会長のラミン・カバ・バジョ氏を含めた上級幹部らが職務停止命令を受けている。それが『第三者の介入』にあたるとFIFAは指摘しているのだ。
NSCは、FIFAからの資格停止処分について「正常化するためには最悪仕方のないこと」として声明を発表し、逆に改革を認めるよう訴えている。
第三者からの干渉がないということは、ある意味では「聖域」にもなりかねないということである。
スポーツの独立性を担保することは重要であるが、FIFAも大規模なスキャンダルを経験したばかり。どのようにバランスをとっていくか、今後の議論が注目されそうだ。