アルゼンチン出身ながらかつてはイタリア代表としても活躍したFWパブロ・オスバルド。
彼は30歳にして現役を引退。その理由は「バンド活動に専念」にするためだったとされ、話題になった。
そのオスバルドが『Gazzetta dello Sport』に語った話がなかなか興味深かった。
パブロ・オスバルド(元イタリア代表FW)
「ボカで止めることにした。あまりにもゴシップが多かったよ。外出できなかったし、他人を恐れていた。
もはや(フットボールを)やることはできなかった。中国やチャンピオンズリーグに出場しているクラブからもオファーがあった。だが、無関心だったね。
自分がずっと愛してきたものを嫌いになり始めていた。
フットボールは尊敬に値する。俺は金よりもアサド(アルゼンチンなどにおける焼肉料理)やビールのほうが好きだね。
笑える話が聞きたいかい?
2016年12月、セビージャを率いていたサンパオリが連絡してきた。
彼はこう言ったよ。
『ダニ(=オスバルド)、私は君に何も求めないし、ピッチ内外で好きにすればいい。だが、私にはストライカーが必要なんだ』ってね。
俺は『でもね、ボス。Cosquín Rockフェスがあるんだよ!』と答えた。
すると彼は『あぁ忘れてた!もちろん行きな。逃しちゃダメだ』と言ったんだよ。クレイジーな2人だよね!」
『Cosquín Rock』は2001年からアルゼンチンで行われているロックフェス。それを理由にセビージャ移籍を断っていたという。
なお、サンパオリも熱心なロックファンであり、その思いを理解してくれたようだ…。