現在マーケットでの資本力を高めているイングランド・プレミアリーグ。様々な国から有力な選手が集まり、全世界的に人気を博している。
その一方で若手のチャンスが減少しているとも言われてきたが、今年はトゥーロン国際大会、U-20ワールドカップ、U-17ワールドカップとユース年代の三冠に輝くことに成功。
育成年代の育成に行ってきた投資がようやく実ってきたといえるこの結果。そして3つの世代で活躍しているのがチェルシーアカデミー出身者だ。
U-21の年代で重要な存在になっているのが、もちろんスウォンジー・シティにローン移籍しているタミー・アブラハム。
昨季はブリストル・シティで10代としては2部での歴代最多となる23ゴールを決め、今季はプレミアリーグでも力を発揮。すでに4ゴールを奪い、注目を集める。
そしてU-19代表でこのところ重用されているのが、アーセナルに所属するエディ・ヌケティアだ。
9月1日に行われたポーランド戦ではハットトリックを達成。さらに先日EFLカップでトップチームにデビューし、途中出場から2ゴールを決める大活躍を見せた。
彼も9歳からチェルシーのアカデミーで育成されたという選手であり、アーセナルへは2015年に来たばかりである。その才能は、ヴェンゲル監督も「何故彼をチェルシーが放出したのか…」と言うほどだという。
さらに、先日のU-17ワールドカップで得点王を獲得したライアン・ブリュースターである。
まだ17歳ということでトップチームでのプレーはないものの、U-17代表での記録は22試合20ゴールと圧倒的だ。
177cmという体格でありながらもスピードとセンスでネットを揺らす彼も、実はチェルシーアカデミー出身。7歳から14歳まで所属したあと、リヴァプールに移ったという経歴がある。
もちろん、チェルシーのアカデミーもFAユースカップを4連覇中である。まさに今、イングランドは「隠れたチェルシー時代」なのかもしれないぞ。