― 鶴目社長はサッカーファンだと聞きました。会社の自己紹介でも「川崎フロンターレのシーズンチケットホルダーでホームの試合は基本全試合、アウェイも東北だろうが九州だろうが行ける限り駆けつける」とありますね。

もともとのきっかけはデポルディボ・ラ・コルーニャなど海外サッカーでした。ロンドンやマンチェスターにも旅行に行ったのですが、おじいちゃんと孫がアーセナルのユニフォームを着てスタジアムに行く姿をみて感銘を受けました。

と、同時に、日本に住んでいる自分を振り返ったときに海外のチームに毎週家族総出では応援に行けない。そこで、Jリーグへ目を向け日本のチームを応援しようと思ったのがきっかけです。

そこで首都圏にあるチームの中でユニフォームやスタイル、チームカラーが一番自分的にしっくりきたのがフロンターレサポーターになった最初のきっかけですね。

― フロンターレ好きが高じて引っ越したとか?

「スタジアムのある町に住みたい」と考え、フロンターレのお膝元である武蔵小杉に引っ越したのが2007年のことです。

最初に目を奪われたのは森勇介選手ですね。

正直、フロンターレを観戦するまでは「悪童」というイメージしかなかったんですが、まずプレーがセンスもあるしめちゃくちゃ上手い。

実は、インテリジェンスに富んでいて単純にプレイヤーとして魅力的だったのですが、やはり実際、彼は怒りっぽいところがあって、すぐに審判や相手選手に突っかかるんです。その時にスタジアム全体が「勇介ーやめろーー」って声が老若男女から響いて(笑)。

サポーターから彼のチャントが始まってそこで引き下がるっていうのが、なんか“我が町のチーム”っていう感じがして一気に心を掴まされました。

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