『BBC』は4日、元マンチェスター・ユナイテッドのDFリチャード・エッカーズリーのインタビューを掲載した。
リチャード・エッカーズリーは1989年生まれの28歳。マンチェスター・ユナイテッドの下部組織で育成され、2007年にトップチームにデビューしたサイドバックだ。
2試合に出場したものの、2009年に退団してバーンリーへ移籍。その後は数クラブへのローンを経てアメリカに渡り、トロントFCとニューヨーク・レッドブルズでプレーした。
そして2015-16シーズンにオールダムに所属した後、26歳で現役を離れることを決断。昨年トットネスという田舎町に引っ越し、「zero waste shop」という自然食品店を開いた。
彼はインタビューに対して以下のように話し、サッカーも全て地球あってこそのものだと気づいたと語ったという。
リチャード・エッカーズリー
「サッカーがただのスポーツであることが分かった。それが全てではない、それで終わるわけではないと。そして思ったんだ。自分の情熱は、少し死んでしまったなと。
チームから離れた時、僕はサッカーから引退する準備が出来ていた。正しい時間がやってきたと。これ以上夢を引き伸ばしたくないとね」
(7歳でユナイテッドに入団し、プロデビューも果たした)
「僕は完全にサッカーの文化に入り込んでいた。バブルの中に生きていた。そして、すべての施設が与えられていた。
オールド・トラッフォードでのデビューから、全ては下り坂になったと思う。ユナイテッドを離れた。しかし、僕は経験や違った文化を愛している。
僕はウェイン・ルーニーではなかった。クリスティアーノ・ロナウドでもなかったし、そんなに凄い選手ではなかった。
ただ、彼らとプレーできたことは明らかだし、素晴らしいチームに入ることが出来たね。そういうことだよ」
(2009年にバーンリーへ移籍し、その後プリマス、ブラッドフォード、ベリーなどに貸し出された)
「僕は素敵な家と車を手にした。しかし、それは自分だけのものだった。ニコラ(妻)は大学に通っていて、僕はいつも『自分に何ができるのだろう』と思っていたんだ。
サッカーは、その時の僕にとっては素晴らしいものではなかった。事実、とても寂しかったんだ」