2. アフリカ勢と組めない理由
ヨーロッパと南米を除けば、確かに他の候補は出てくる。
たとえばアフリカでは10月の代表ウィークにワールドカップ予選が1試合しか入っておらず、もう一方の日程で親善試合を組むことができそうだ(1つのインターナショナルマッチウィークに開催できる試合は最大で2試合)。
アフリカには日本よりFIFAランキング上位の国が3つもあり(エジプト、チュニジア、セネガル)、2014年のワールドカップで苦杯をなめたコートジボワールだって強化を図る上で絶好の対戦相手だ。
しかし、ここで一つのレギュレーションが関係してくる。
実はインターナショナルマッチウィークであるチームが2試合を行う場合、それらの試合は共に同じ連盟下の会場で開催されなければならないのだ。
つまり、日本が一方の試合をホームで開催した場合、もう一方の試合は同じアジア(正確に言えばAFC圏内)で行わなければならないということである。
その証拠に、インターナショナルマッチウィークにワールドカップ予選が1試合だけであった際、日本はもう一方の試合で必ず同じアジアのチームと対戦していた(昨年11月にオマーンと、今年6月にシリアと対戦)。
そうなると、10月にアフリカ予選が予定されている16チームを日本に呼ぶことは少なくともできない(アフリカでの予選があるためレギュレーションに違反)。
もちろん、アフリカに飛んで親善試合を組むこともできたが、もう一方のマッチメイクやスポンサーのことを考えると現実的ではなかっただろう。