『Daily Mail』は24日、「元イングランド代表MFスティーヴ・シドウェルは、フェリックス・マガト監督の独創的な練習を明かした」と報じた。
シュトゥットガルトやバイエルン・ミュンヘン、ヴォルフスブルクなどで指揮を取り、厳しい練習から「鬼軍曹」との異名を取るマガト監督。
大久保嘉人や長谷部誠がドイツで彼の指導を受けていたことがあるほか、一時はサガン鳥栖との契約も噂されたことから、日本でも有名である。
フラムに所属していた時にマガトの指導を受けたシドウェルは以下のように話し、ただ寒風吹きすさぶなかで40分立つだけの練習もあったと明かした。
スティーヴ・シドウェル
「ひどいプレーをしたアウェイゲームがあったんだ。そしてバスを降りると、彼(マガト)は言った。『明日は朝8時から練習を始めたい』と。
我々はその日オフの予定だったが、練習に行くことになった。
そして外に出ると、そこにはボールがなかった。だから皆考え込んでいたよ。
彼は『これが昨日のフォーメーションだ。君たちのポジションを理解しろ』と。
我々はピッチに出て、ゴールキーパーと、4バックと、4枚のMFと、2トップが立った。
そして彼は言う。『君たちは昨日走りたがらなかった。今日も走らない』と。
彼はホイッスルを吹いて、誰もが立っているだけ。皆がそのまま立っていなければならなかった。
しかもとても寒い日でね。二人は手袋までしている気温だ。外に出てきたばかりで、風も強かった。他の選手と目を合わせることも出来ず、全員が立っているだけ。40分くらいそのままだったね。
そしてマガトはその周りを歩いたり、止まったり、ピッチのサイドラインを歩いたり、止まったりしていた」
「アウェイゲームの時には、マガトはいつも夕食を全員で摂ることを求めていた。それが終わると部屋に戻るよね。
しかし夜9時になると、皆下の階に降りて、バーに行かなければならなかった。ビールを飲みにね。
ソフトドリンクではないよ。これが毎回アウェイゲームの時にあるんだ。これが明らかにドイツの伝統なんだろう。
彼はアルコールを取ることを強制してはいなかったが、もしビールを飲もうとするなら飲めた。ワインが良ければ、それを飲めた。ただ、マガトは常に全員を一緒に集めたがっていた」
マガトはかつてDFブレーデ・ハンゲランの怪我に対して「チーズを塗り込め」と言ったことを認めており、特殊な練習を好むことでも知られる。