そして2014年には、ウェスタンシドニーとの契約が満了となるとともに、メルボルン・シティへの加入を発表。

1年目に7得点8アシスト、2年目には11得点20アシストというとんでもない記録を成し遂げることに成功。Aリーグ最高の選手として高く評価されることになった。

彼を引き抜いたのが、メルボルン・シティを傘下に持っているマンチェスター・シティだ。

2016年にムーイは再びイングランドへと渡り、ハダーズフィールド・タウンに期限付き移籍。プレミアリーグ昇格に貢献し、今季は3試合で1ゴール。ニューカッスル戦で決めた得点は、なんと14本ものパスを繋いだものだった。

自身で突破するタイプの選手ではないが、ウェスタンシドニー時代から最大の武器であったミドルパスの精度は抜群である。

中盤でのキープから味方を動かしつつ、時にはコースを狙った鋭いシュートでゴールを脅かしてくる。

確かにコンフェデでとんでもないゴールを決めたトム・ロギッチは怖い!サイドを支配しにかかってくるマシュー・レッキーは怖い!途中から出てくるティム・ケイヒルも…。

しかし、それをすべて操っているのはこのアーロン・ムーイなのだ。彼を止めることが最大のミッションであると言っても過言ではない。

ただ、彼はそこまで身体的な能力が高くはないので、激しいプレッシャーを受けながら実力をすべて発揮できるタイプというわけではない。

しっかり下がっていく彼を警戒することができれば、ムーイのプレーを無為にできる…。ということである。

日本代表が注意すべきはこのムーイだ。彼からのパスを遮断すれば、オーストラリアの攻撃力は一気に減少する。プレミアリーグでも評価を高めつつある彼を、おそらくハリルホジッチも注目しているはずだ。

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