ジーコ(元日本代表監督)
「そんなのは謝ることじゃないしサッカーには付き物。
それよりヤナギのキャリア全体を見ると素晴らしいサッカー人生だったと思うんだよ。
逆にそこまで成長してくれたことに本当に嬉しく思ってるよ。
特に印象深かったのは、ワールドカップの前にヤナギが怪我をした時、ケガの状態も結構大変なものだったしそれを自分で、精神力で立ち直ってやってくれたことを僕はすごく覚えてるんだよ。あの時の頑張りを。
だからこちらが感謝してるぐらいですよ。
もう一つ嬉しいのは、君のような貴重な経験をした元選手が鹿島でコーチをやってくれているということ。
どうしても若い選手はあの時のスピリットが分からないから、ヤナギが身をもって経験したことを直接彼らに伝えられるというのはとても素晴らしいことだと思うので、経験を無駄にしないように、彼らに伝えてあげてください」
ドイツ大会終了後、まるで戦犯であるかのように叩かれた柳沢だが、「サッカーには付き物」というジーコの言葉に救われたのではないだろうか。これから指導者の道を歩むことになる柳沢にとって、想いを伝える貴重な経験になったのは間違いない。