「ラッキーボーイ」の活躍が不可欠

29試合を終了し、14勝8分7敗の4位。ここまでくれば、自動昇格とプレーオフのどちらになっても、J1昇格は目標ではなくノルマとなる。

無論、それだけの戦いぶりを披露しているのも事実だ。29試合を終えた時点の総得点は49で、リーグ2位の成績。

ここ2試合は4点以上を奪って快勝しており、「乗せたら怖い」チームである。なおかつ、26失点はリーグ3位。攻撃力と守備力を高次元で兼ね備えているのだ。

しかし、決して油断はできない。5位のV・ファーレン長崎と13位のモンテディオ山形の勝ち点差は5。このように大混戦のJ2を勝ち抜くためのファクターはいくつもあるだろう。

その中のひとつが、「ベンチメンバーの活躍」だ。スタメン以外の選手が活躍する、つまりラッキーボーイの出現が欠かせないのである。

幸いなことに、徳島の選手層は厚い。

積極的な攻め上がりが魅力の内田裕斗、熟練ボランチのカルリーニョスと濱田武、技巧派の井澤惇、直近2試合で4得点の大崎淳矢、本格派ストライカーの佐藤晃大、そして夏のマーケットで獲得した清原翔平。経験豊富な彼らがベンチに控えているのは大変心強い。

リーグ戦ラスト13試合、真の意味での総力戦を勝ち抜くには、彼らのいぶし銀な活躍が不可欠。

基本形の4-3-1-2だけでなく、アンカーを置いた3-5-2及び4-3-3、J2のスタンダードとも言える3-4-2-1、中盤フラットのオーソドックスな4-4-2を戦況に応じて使い分ける指揮官の采配に狂いはない。

それだけに、選手たちがそれに応えられるかが今後を左右する。暑い天気が続く中、どこよりも熱い徳島の選手たちを観るのも一興だろう。

2017/08/20 written by ロッシ


筆者名:ロッシ

プロフィール: 1992年生まれ。1998年フランスW杯がきっかけでサッカーの虜となる。筆者の性格は堅実で真面目なため、ハビエル・サネッティ、長谷部誠、ダニエレ・ボネーラ、アルバロ・アルベロア、マッティア・カッサーニにシンパシーを感じている。ご意見・ご感想などありましたら、ツイッターアカウントまでお寄せください。

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