バルセロナへの移籍騒動に揺れているフィリペ・コウチーニョ。
彼本人はリヴァプールに対して移籍願いを出したものの、クラブ側がそれを拒絶したとされている。
この騒動について、元イングランド代表MFジャーメイン・ジーナスがコメントした。彼は現在、『BBC』で解説者を務めている。
そのジーナスは、コウチーニョの移籍拒否はリヴァプールにとって自らを傷つけるものであり、「(リヴァプールは)腹立ち紛れに自らに損なことをしている」と述べた。
ジャーメイン・ジーナス
「コウチーニョはリヴァプールのために立派にやってくれた。
確かに、彼ら(リヴァプール)は彼の成長を手助けしたよ。
でも、生涯またとない取引が到来したというのが事実だ。
彼にとってだけじゃなくて、クラブにとってもね」
バルサのオファー額は1.14億ポンド(160億円)とも言われている。それを拒絶するのはクラブにとってもマイナスだということだろうか。また、ジーナスはこうも続けた。
ジャーメイン・ジーナス
「タイミングが問題だ。
バルサはネイマールを売ったことで、この状況に陥ってしまった(実際には売るつもりはなかったはず)。
そして、リヴァプールは望んでいる選手獲得に苦労している。
もし今コウチーニョが移籍してしまえば、より厳しい立場になることを彼ら(リヴァプール)も分かっている。
サウサンプトンDFフィルヒル・ファン・ダイクやRBライプツィヒのMFナビ・ケイタへの入札に失敗しているからね。
そして『プランB』も存在していないように見える。
でも、この状況について異様に感じること、そしてコウチーニョが不当に扱われていると感じているかもしれない別の理由は、リヴァプールが過去にスター選手たちを売ってきたことにある。ルイス・スアレスやラヒーム・スターリングをね。
(トッテナム時代の)僕らも同じようなことがあった。2008年にディミータル・ベルバトフがスパーズからマンチェスター・ユナイテッドに去った時だ。
もしその選手がバルセロナのようなビッグ(クラブ)へ移籍するのにふさわしいのなら、『色々とありがとう、君は立派にやり遂げてくれた。今は好きにするんだ』っていうようにすべきさ」
リヴァプールに対してこれだけ貢献してきたのだから、最後は気持ちよく送り出すべきという考えのようだ。ただ、これは“外部”の人間の意見かもしれない。
内部側のスティーヴン・ジェラードはスアレスとコウチーニョの状況には違いがあり、サポーターのイラ立ちも理解できるとしている。