『Le Monde』は23日、元マルセイユ会長であるベルナール・タピ氏のインタビューを掲載した。
実業家、司会者、そして政治家として知られるベルナール・タピ氏。1986年にマルセイユを買収し、あのストイコヴィッチを始めとした多くのスターを獲得したことで知られる。
彼が今回明かしたのは、1987年にガーナ代表DFアベディ・ペレを獲得した際のエピソードだ。
ミュールーズに所属していた彼を狙っていたのはマルセイユとモナコ。クラブ側は後者への売却を検討していたとのこと。
しかし、そこでベルナール・タピ氏が行った手法は以下のようなものだったという。
ベルナール・タピ
「知っているかい?私は、アベディ・ペレに『モナコに到着したら血液検査を求められるが、同意するな』と言ったんだ。
また、私はモナコの従業員と共謀し、アベディ・ペレはAIDSであるというウソの報告をするように指示した」
(それは悪い戦術では?)
「そのようなことをしても、勝利をしなければならない」
なお、アベディ・ペレ氏は『Kasapa FM』に対して以下のように話し、不快感を表明したとのこと。
アベディ・ペレ
「その問題については全く気がついていなかったが、彼はあまりにもやり過ぎているようだ。
ライバルとの競争を避けることが本当の意図だったとして、それは限界を超えている。
真実が明らかになったことは非常に嬉しく思っている」