バルセロナのブラジル代表FWネイマールに急浮上したPSG移籍説。
2.22億ユーロ(286.4億円)に設定されているリリース条項が行使されるかもしれないという。まさに仰天だが、果たして戦力的には意味はあるのか?
長年リーグアンを見てきたフランス通の編集部Kに聞いてみた。
ネイマールはPSGに必要?
編集部K
「ズバリ不要。むしろチームに混乱をきたしかねない。
PSGの補強ポイントは、アンカーとセンターフォワードだからね。特にトップは新星FWジャン=ケヴィン・オーギュスタンをRBライプツィヒに売ってしまったので、カバーニしか頼れる人材がいない。
一方で、ウィングは完全に飽和状態。ドラクスラー、ディ・マリア、ルーカス・モウラ、そしてパストーレらがひしめいている。その他では1月に獲得したばかりの超新星ゴンサロ・グエデスはインサイドハーフでも起用されていて、ベナルファやヘセはほぼ構想外といった扱い。
つまり、チームで一番人材が揃っている、しかも一番金をかけてきたポジションにネイマールがやってくることになる。
なので、カバーニ、ドラクスラー、ディ・マリアらのなかで起用できない選手が出てくることになってしまう。戦力の補強だけ考えれば、完全に的外れだよね」