チョウ・キジェ(湘南ベルマーレ 監督)
「だいぶ喋れるようになったけど、言葉も当たり前だけどパーフェクトじゃないし。
その時に最後子供を集めて実践した時に、単純にコーンを置いてやるパスコントロールの練習で。
そこでめっちゃ褒めたんですよ、おれ。拙いドイツ語で。
おれなりに『こういうことに気付いて褒められたら嬉しいな』って考えて。
そしたらその子たちが、自分が完璧にはドイツ語を喋れないのに『このコーチが一番楽しかった』みたいなことを言ってくれて。メダルももらったの。
あれで初めて自信がついた。サッカー面において。
こういうことをしたら、人からこういうふうに思ってもらえるんだなって。
だから、あの体験とかも自分にとってはすごく大きかったです。
言葉は喋れなくても、何か間違ってても、自分がこの子を変えたい、何とかしたいっていう気持ちがあれば。
そうやって言うけどなかなかできないんだよね、実は。何とかしたいと思って言える言葉はいつも言ってるから。誰かから聞いた言葉をそのまま言うとか。
どうしても人間ってそうなりがちなんだけど、あの時の感じを今でも忘れてないですね。
あの子たちには感謝しないといけない」
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