構成員：ファビアーノ、ティエムエ・バカヨコ

チャンスクリエイト数/デュエル勝利数：47回、464回

評価：シーズン前の予想を覆し、リーグアン制覇を成し遂げたモナコ。ファビーニョとバカヨコは、相手を恐れさせるフィジカルと素晴らしいテクニックを兼ね備えた恐るべきデュオだった。

何度となくボールを刈り取ると、ファビーニョはレザーのようなパスを繰り出し、バカヨコは自ら持ち運んだ。2人はモナコ唯一の弱点だったCB陣をプロテクトしつつ、クリエイティブな攻撃陣を後方から支えた。ワンダフルなペアだ。

構成員：モドリッチ、クロース、カゼミロ

チャンスクリエイト数/デュエル勝利数：121回/398回

評価：宿敵バルサを押しのけ、2012年以来となるリーガ優勝を成し遂げたマドリー。それを支えたのは、驚異的なMFのユニットだった。それぞれに役割があり、それを完璧に遂行した。

カゼミロはタックルマシーン（チームトップの70回成功）としてボールを奪い返すと、それを前方に位置する2人の天才に授ける。トーニ・クロースは決定的な選手だ。ファイナルサードにおいて、極めて重要なパスやシュートを繰り出した。80回のチャンスクリエイトは、リーガNo.1だ。

だが、とっておきの切り札はモドリッチだ。このユニットにおいて最も守備のポジショニングがうまいかもしれない彼は、攻撃力においても最も確かであり、（中盤を）取り仕切っていた。ピッチのあらゆる場所へボールを動かし、まるでアンドレス・イニエスタの体にヨハン・クライフが乗り移ったかのようでもあった。光り輝くエレガントなプレーメイカーであり、観戦するには最高の存在だ。

当然ながらマドリーはリーガだけでなく、チャンピオンズリーグも勝ち取った。ここ4年で3度目の欧州制覇、CL2連覇は史上初の偉業だ。ただ、ユヴェントスとのCL決勝戦、マドリーの前半は芳しくなかった。それをひっくり返したのはこの中盤のおかげでもあった。

彼らがギアを上げてゲームをコントロールすると、ユーヴェはそれに対処できなかった。そして、カゼミロの放った雷撃のようなミドルシュートは、相手に当たりブッフォンからの勝ち越し点になった。