13日にイラクとのワールドカップ予選を控えている日本代表。それに向けて、ホームでシリアを迎えての準備試合を行った。

怪我人が多く万全ではないシリアであるが、切り替えの早い守備とアグレッシブなプレーを見せてきた。

対する日本は、アル・マーワスのドリブルに対処した際に香川真司が左肩を外してしまい、倉田秋との途中交代を余儀なくされる。

それもあってか、なかなか前線にボールが入ってからの近い位置での連携が乏しい。ハーフスペースにパスが通っても、サポートよりも先にシリアの守備に囲まれる難しい展開が続いた。

何度かカウンターを受けて危険な場面も迎えており、どちらが点を取ってもおかしくないような時間であった。

そして後半、日本は久保裕也に代えて本田圭佑を投入して反撃を狙うも、49分にはなんと失点を喫する。

ショートコーナーから倉田のタックルを外されてジェニアトのクロスを許し、マルドゥキアンにヘディングを決められてしまった。

苦しい展開の中、59分には同点ゴールを奪うことに成功。左サイドの裏を破った長友が溜めてクロスを入れ、逆サイドに飛び込んだ今野がシュートを決める。

さらに乾、浅野と立て続けに投入したハリルホジッチは、本田を中盤に落とした4-3-3にチャレンジ。彼らの攻撃的な姿勢がチームを活性化させ、徐々にシリアを押しこむ場面が増加していく。ハーフスペースに中盤の選手が入ったりサポートすることで、ボールが繋がっていった。

しかしなかなか得点を奪うことが出来ず、引くことを選択したシリアの分厚い守りに弾き返される展開。結局最後まで決勝ゴールは生まれず、1-1で試合終了の時を迎えた。

結果は引き分けとはいえ、悪いところを随分洗い出すことが出来、さらに新戦力の台頭も、本田のインサイドハーフという新システムも試せたということを考えれば、悪くはない試合だったのかもしれない。

とにかくイラク戦に向けてはこの90分で得られた反省と収穫を生かして欲しいところだ。

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