現在、開発途上国で約10億人が飢餓や栄養失調に苦しんでいる一方、先進国では肥満人口が20億人にも達し医療費が増え続けている。

こういった課題に対し、私たちが健康になることで、将来を担う世界の子どもたちを健康にするため、チャリティプロジェクト『Health for Tomorrow』の設立が30日に発表された。その発起人に名を連ねたのが、ボルシア・ドルトムントに所属する日本代表MF香川真司だ。

北島康介氏からDFBポカール優勝の花束を受け取る香川。この両者に、株式会社FiNC代表取締役社長CEOの溝口勇児氏とNPO法人TABLE FOR TWO International(TFT)代表の小暮真久氏を加えた4人が今回のプロジェクトの発起人となっている。

トレーナーとしてプロアスリートのカラダ作りにも携わってきた溝口氏が、開発途上国の“現場”をよく知る小暮氏とともに今年2月まで取り組んでいた「GiFT WALK」というプロジェクトがベースとなっており、そこにこれまでも積極的にチャリティに取り組んできた香川や北島氏が賛同。新たなプロジェクトとしてスタートする形となった。

『Health for Tomorrow』の第1弾企画は「FiNC WALK」。「GiFT WALK」同様、ヘルスケアアプリ「FiNC」を使って歩くと、FiNC社からTFTを通じて、アフリカの子どもたちへ給食が贈られるプロジェクトだ。

一定歩数を歩くことで、健康・ウォーキングに関係のある賛同企業からさまざまな特典サービスを受けられる仕組みも特徴的で、テクノロジーを活用した非常に興味深い支援の形だと言えるだろう。

「FiNC WALK」は7月からスタート。賛同企業にはあの吉野家の名前もある。

歩くと言えば、日本代表には練習のない午前中に選手たちが近くを散歩する「散歩隊」がある。これまで参加したことがないという香川だが、今度このアプリとともに出歩いてみたいとコメント。今後は「散歩隊」の中にこの取り組みが広がっていくかもしれない。

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