インターナショナルマッチウィークで世界各地で行われたワールドカップ予選。南米では、ネイマールの活躍もありブラジル代表が早くも本大会進出を決めた。
Brasil 🇧🇷 golea a Paraguay 🇵🇾 3-0 y queda a un paso del Mundial de #Rusia2018#EliminatoriasCONMEBOL pic.twitter.com/ndSnGRBZcP
— CONMEBOL.com (@CONMEBOL) 2017年3月29日
Brasil reserva boletos, Argentina vuelve a sonreír y la lucha se hace reñida en mitad de tabla: https://t.co/bUVcvg1csx pic.twitter.com/U1vKcVcRob
— CONMEBOL.com (@CONMEBOL) 2017年3月24日
一方、リオネル・メッシ擁するアルゼンチン代表は5位に転落し、混迷が続いている。
バルセロナでは絶妙なコンビネーションを生み出している両者だが、代表では明暗分かれるような形に…。
南米が誇る大国ブラジルとアルゼンチンはどういった現状にあるのか?Qolyきっての南米通である編集部Hにぶっちゃけてもらった。
▼ブラジル代表はあいかわらず地味な印象があるけど、強みはなんなの?
編集部H
「チッチ監督というしかないよね。ブラジルは近年、W杯での悲劇的な敗退にコパ・アメリカでの2年連続の失態と、王国の威信は地に落ちていた。そのなかで、リオ五輪での金メダルが負の連鎖を断ち切ることになったのは確かだけど、正直、ここまで完璧な形で復活するとは誰も思わなかったんじゃないかな。
チッチ監督といえば、2012年にコリンチャンスを南米王者に導き、クラブワールドカップでもチェルシーを下して世界王者となった。当時のチームには元浦和のエメルソン、元鹿島のダニーロ、ファビオ・サントスがいて、ブラジルとは思えないくらい規律のとれた守りから手数をかけずに点を奪うスタイルだった。
その後、一度は現場を離れたんだけど、戻ってきた2015年に今度はもっと攻撃的なやり方で全国選手権を制覇し、幅の広さを見せつけた。まさに救世主のような存在だね」
▼じゃあブラジルのサッカーは完全復活したといっていいのかな?
編集部H
「私はその見方には懐疑的で、今回の復活劇はチッチ監督個人の資質に依存するところが大きいと思う。
2014年W杯でセレソンはドイツに1-7で敗れたけど、あの時は出場停止だった主将のチアゴ・シウヴァがいれば…なんて言われたよね。でもそのチアゴ・シウヴァと、若きセレソンのDFマルキーニョスがCBのポジションを組んだPSGが、先月バルセロナにボコボコにされたでしょ?まあ、その逆転劇の主役になったのが同じくドイツ戦で出場できなかったネイマールなんだけど、彼らの根本的な問題は解消されてないんじゃないかな。国内のサッカーはやっぱり旧態依然としているしね。
ドゥンガだって第一次政権時は予選で圧倒的な強さを見せながら本番で失敗したし、第二次の時だって親善試合ではあるけどコパ・アメリカまでは無敗だったんだよ。復活したと判断するのは時期尚早じゃないかな」