昨年9月、アフリカサッカー界に一つの話題が駆け巡った。
それほど珍しい話ではないが、モーリシャス代表ゴールキーパーのジョセフ・レオポルドが、麻薬密売で逮捕されたのだ。
Le gardien de but de la sélection d'Ile Maurice Joseph Kinsley Steward Leopold🇲🇺 a été arrêté pour trafic de drogue. (@BBC) pic.twitter.com/U3k1sRB0of
— Parlons Foot 237 (@ParlonsFoot237) 2016年9月28日
27歳になる彼の自宅からはヘロインが22袋、そして1グラムの他の薬物が発見された。また、同時にそれらの調整や包装に使用された装置も押収されている。
そのため、彼は自宅で違法薬物を製造、販売していたことによって警察に逮捕されることになったのである。
しかし、所属クラブであるASポートルイス2000は彼に対しての処分は行わず、なんとそのままプレーさせることを選択。
レオポルドは裁判と並行しながら試合に出場し、ゴールキーパーとしてピッチに立ち続けているわけだが、そこで問題が発生している。
つまり、裁判中の身のため、国外に出ることが許されないのだ。
2月にはアフリカチャンピオンズリーグ予選のプライマリーラウンドでケニアに遠征しようとしたのだが、裁判所がそれを「逃亡の可能性がある」として認めず。
さらに今回、スーダンのアル・ヒラルと対戦することになり、今回も裁判所から国外に出ることを禁止されてしまったという。
弁護士はそれを一時的に解除してくれるように要請を行っていたとのことだが、裁判所はそれを認めなかったようだ。
日本や欧州であれば麻薬密売、しかも自宅でほとんどの証拠を押収されるという状態であれば、即座に解雇されてしまうところであるが…なんとも世界は広い。