27日、イタリア・セリエAのパレルモは「マウリツィオ・ザンパリーニ会長が辞任することになった」と公式発表した。
不動産業や小売業などでビジネスマンとしての成功を収め、一財を築いたマウリツィオ・ザンパリーニ氏。1987年にヴェネツィアの会長となり、破産を目前としていたチームを救った。
2002年にそのヴェネツィアを売却するとともに、セリエBのパレルモを買収し、会長に就任していた。
2003-04シーズンにはチームをセリエAに昇格させることに成功し、その他にも様々なプロジェクトを進めてきたものの、その一方で多くのトラブルも巻き起こしてきた。
特に成績が低迷した際のめまぐるしい監督交代は世界でもトップクラスのスピードであり、この3年で10名以上の指揮官を解任し、何度もバッラルディーニ氏やイアキーニ氏を呼び戻していた。
彼は以前からチームの売却に向けて動いていることを明らかにしていたが、27日にクラブに辞表を提出し、会長を離れる意向を示したとのことだ。
なお、新たな会長は今後15日以内に発表される予定であるが、今のところ名前については明らかにされていない。
ただ、その人物の素性としては、アメリカ&イギリス資本で構成された投資ファンドの代表者であるとのこと。これまでパレルモのプロジェクトに投資する契約を結んできた者であり、全くの門外漢ではないようだ。