『AAP』は4日、「シドニーFCのグラハム・アーノルド監督は、GKダニー・ヴコヴィッチを賞賛した」と報じた。
土曜日の試合でブリスベン・ロアと0-0で引き分け、リーグでの無敗記録をまた伸ばしたシドニーFC。その守護神を務める元仙台のダニー・ヴコヴィッチは、今季メルボルンから加入したばかり。
その理由は、息子ハーリーが大きな病気に苦しんでいたことだった。彼は胆管閉塞によって肝臓障害を引き起こす障害を抱えており、ダニーはその治療のために首都シドニーへと移ったのだ。当時所属していたメルボルン・ヴィクトリーが退団を了承し、彼の師匠でもあるグラハム・アーノルドが引き取った形で、Aリーグ全体で彼の支援を行ったのである。
そしてここまでチームの守護神として戦ってきたヴコヴィッチは、息子のために病院で寝泊まりするなど難しい状況にあったものの、先日ついに臓器提供者が見つかった。金曜日にその手術が行われ、無事成功。息子ハーリーはついに病気を克服したのである。
試合ではブリスベン・ロアのMFマット・マッカイやGKマイケル・セオからも祝福されていたヴコヴィッチは、『FOX』に対して以下のように話し、臓器提供者への感謝を伝えたという。
ダニー・ヴコヴィッチ
「息子の人生が救われた。これは、臓器移植の重要性を示しているものだ。我々は永遠に感謝することだろう」
また、彼を使い続けたアーノルド監督も以下のように話し、ヴコヴィッチの人間性を全面的に賞賛した。
グラハム・アーノルド(シドニーFC監督)
「素晴らしい物語だね。彼の息子は非常に良くなっている。ヴコヴィッチ夫妻にとっては大きな救いになるだろう。
ダニーはおそらく3~4週間病院の床で寝ていた。それでも彼はあれだけやってくれた。
彼は素晴らしいゴールキーパーというだけではない。素晴らしい男だよ」
余談であるが、ヴコヴィッチは日本に半年しかいなかったものの、仙台レディースへの移籍が決まったケイトリン・フォードに対して『仙台を好きになると思うよ!素晴らしい人々、素晴らしい街だ!サポーターもすごい』と伝えていた。
Congrats Caitlin! You will love Sendai! Great people, great city! The supporters are brilliant.. All the best ✌🏼🇯🇵 #vegalta https://t.co/FVFAhLIHvt
— Danny Vukovic (@vuka20) 2017年1月31日