サンフレッチェ広島は31日、MLSのバンクーバー・ホワイトキャップスから元日本代表FW工藤壮人を完全移籍で獲得したことを発表した。

工藤は現在26歳。ユース時代から所属する柏レイソルで活躍し、2013年に日本代表へ選出された経験を持つストライカーだ。

今年、心機一転カナダのバンクーバー・ホワイトキャップスへ移籍し、「過去Jリーグで最も実績を残した選手のMLS挑戦」ということで注目を集めた。

開幕から出番を得られない時期が続いたが、5月6日のポートランド・ティンバーズ戦で移籍後初ゴールを記録すると、「週間ベストイレブン」に選出される。

さあこれからというところであったが、翌週のシカゴ・ファイヤー戦で相手GKと激しく交錯し顎を骨折。長期の戦線離脱を余儀なくされてしまった。

復帰後の9月に2ゴール目を決めたものの、怪我の影響や最後までチームの方針とプレースタイルが合致しなかったこともあり、2016シーズンの成績は17試合2得点(公式戦は19試合3得点)に終わっていた。

広島はクラブの象徴的な存在だった佐藤寿人がJ2名古屋グランパスへ移籍しており、工藤はその代役となった形だ。

工藤はリリースのなかで以下のように述べている。

「このたび、Vancouver Whitecaps FC から加入することになりました工藤壮人です。 ここ数年、毎年優勝争いをしているサンフレッチェの一員になれることをうれしく思っています。 広島の勝利のために全力を尽くしますので、応援よろしくお願いします。」

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