スペインの『ABC』は、日本の天才少年として一躍有名になった“ピピ”こと中井卓大(13)が「レアル・マドリーを救った」と報じた。

先日まで日本で開催されたクラブワールドカップで見事に栄冠を手にしたレアル・マドリー。今年はチャンピオンズリーグ、スーパーカップも制しており、2016年を最高の形で締め括ることに成功した。

そんなクラブに更なる朗報があった。先日、国際スポーツ仲裁裁判所(CAS)が、レアルに対する補強禁止処分を削減することを決定したのだ。

今年1月、未成年の外国人選手と契約していたとして、マドリーを拠点とするレアル、アトレティコの両クラブにFIFAから1年間の補強禁止処分が言い渡された。

それに対しクラブ側は意義を申し立てていたが、FIFAはそれを却下。レアルはCASへと訴えることを選択し、今回、調査の末にCASはその補強禁止処分を1つの移籍マーケットのみに削減するという判決を下した。

この決定に関し『ABC』など複数のメディアは、レアルの下部組織に所属する中井卓大と彼の母親の存在が大きかったのだと伝えている。

中井は2013年にスペインへ渡りレアルと契約を結んだが、FIFAは「レアルが日本の若い家族を引き離している」として非難し、クラブが制裁を受ける理由の一つにもなった。

しかし、記事によると中井の両親は数年前に離婚しており、スペインには母親と共にやってきたのだという。そして、母親がそのことを証言したことによって、クラブに下された処分が軽減される大きな材料になったのだと関係者が話しているようだ。

未成年の外国人選手との契約に関しては以前バルセロナが同様の処分を受け、当時ユースに所属していた久保建英(現FC東京)がクラブを退団し日本へ帰国する事態にまで発展している。

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