28日、コロンビアのメデジンで発生した航空機事故。
ブラジル1部シャペコエンセが調達したチャーター便が山中に墜落し、75名の死者を出す大惨事となった。
そんなシャペコエンセは日本との関連も決して少なくはないチームだ。
すでに伝えられている内容もあるが、ここでは日本との縁について振り返る。
1. Jリーグでプレーした選手が数多く在籍
1973年に創設されたシャペコエンセ。
長く下部リーグを彷徨っていたが2014年に一部リーグに昇格すると、その後は飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長。
今季は南米の国際大会であるコパ・スダメリカーナに出場しており、インデペンディエンテやサンロレンソといった強豪を下していた。そして今回、アトレティコ・ナシオナルとの決勝に向かう飛行機が悲しい事故に遭った。
そんなチームには5名の元Jリーガーが所属している。
その顔ぶれについてはこちらで詳しく触れているが、なかにはUEFAチャンピオンズリーグにも出場したことで知られる元柏MFクレーベル・サンターナや、ジェフ千葉時代にJ2で得点王に輝いたFWケンペスなど有名な選手も存在する。
日本時間30日(水)午前4時現在、無事が確認されているのは元福岡のモイゼスのみ。事態は非常に厳しいものだが、奇跡を信じたい。
2. 監督もJリーグ経験者
シャペコエンセは監督もJリーグを経験した人物だ。
パルメイラスやグレミオ、フラメンゴといったブラジルの名門を指揮したカイオ・ジュニオールは、2009年に初の海外挑戦の場として日本を選んだ。
« Si je meurs aujourd'hui, je mourrais heureux ».
Caio Junior (coach de Chapecoense) après s’être qualifié pour la finale de la Copa. #RIP pic.twitter.com/NAgmOcQbkn
— LeMeilleurDuFootball (@LMDFoot_) 2016年11月29日
率いたチームはヴィッセル神戸。
リーグ戦の第5節で横浜F・マリノス相手に5-0で大敗するなど下位に低迷し、結果的には15試合を率いて5勝2分8敗という成績だった。その後、カタールのアル・ガラファへ引き抜かれる形でチームを去ったものの、今年からシャペコエンセを率い旋風を巻き起こしていた。
日本時間30日(水)午前4時現在、カイオ・ジュニオール監督の生存報告はない。