ジョゼ・モウリーニョ
「アブラモヴィッチが私を解任することを決断した。私はチェルシーの何かに対して悪い言葉を吐きながらクラブを離れたわけではない。
それは相互の同意ではなかった。変化のための時間であることに納得した。オーナーの決断であり、私はそれを通知された。その丁寧な方針を受け入れ、書類にサインした。
私は落ち着いていた。敬意を持って動いた」
「最も求めているものを待っていた。イングランドに残る、プレミアリーグに残るということだ。そして、私はマンチェスター・ユナイテッドのようなビッグクラブに来られてラッキーだ。
あれからもロンドンに滞在し、家にいた。街を歩いた。ジムに行った。サッカーを見たりした。
解任は私にとって素晴らしいことではないが、それも人生だ。私は前向きに歩いてきた。
時に解任されることもサッカーの一部だ。歴史上最高と言われる監督たちも、多くは解任されるという瞬間を経験している。
もちろん、例外はある。しかし通常――現代のサッカーにおいては特に、それは誰にでも起こるものである。
クラブに何も与えられないままで解任となれば、さらに難しいものになる。私は2回の指揮において、タイトルや幾つかの最高の時間をファンに与えることが出来た。そして、私は『自分の仕事はやった』と感じながら退任した」
(チェルシーのファンからは留任を求める声もあった)
「彼らがそれを求めていたとは思わないよ。しかし、もしそうしていたとすれば、彼らはチェルシーの歴史から私を排除することが出来ないね。
私は彼らの歴史になった。そして、彼らも私の歴史の一部になった。したがって、私がそこから悪い感覚を受ける理由はないね」
モウリーニョ、古巣チェルシーとの別離と「愛」を語る
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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