『オートファジー』の仕組みを解明した大隅良典さん(東京工業大学栄誉教授)が、本年度のノーベル医学・生理学賞を受賞したことは大いに話題になった。7日には平和賞の発表も行われる予定だ。
そこで今回は「フットボール界で平和になって欲しい熱すぎるダービーマッチ」を独自に選んでみた。時には警察沙汰になることもしばしばなヤバいライバルたちとは…。
カイロ・ダービー(エジプト):アル・アハリvsザマレク
「エジプトのクラシコ」と呼ばれる伝統の一戦。同国だけでなくアフリカ全土でも1,2を争う名門クラブの衝突であり、エジプト人の気性の荒さも手伝って世界屈指の激しいダービーとなっている。
この両クラブは成り立ちからして対照的だ。ナイル川の中洲であるゲジーラ島の一地域であるザマレクは高級地区であり、当然「中産階級以上のクラブ」。一方のアル・アハリは植民地支配に不満を持つ「国民のクラブ」として生まれた。対立は必至なのだ。
両チームのサポーターは時に暴力的な行為に及び、これまで数多くの負傷者や死亡者を出しているほか、治安部隊との衝突も絶えることがない。「車でスタジアムに行くと壊される」と評判である。
ギリシャ・ダービー:パナシナイコスvsオリンピアコス
激しいライバル関係にある両クラブは、サポーター同士も憎悪に近い感情を持っているとされる。
近年は試合中の暴動も起きており、昨年は投げ込まれた発煙筒で選手が負傷するなど大混乱に陥り続行不可能に…。覆面集団と化したパナシナイコスサポが鎖などを手にフル装備の警官隊と対峙する様はもはや地獄絵図だった。