『ITV』など各メディアは、「国際サッカー連盟(FIFA)は、カタールサッカー連盟副会長のサウード・アル・ムハンナディ氏に2年半の活動禁止処分を言い渡す予定だ」と発表した。
これはFIFAが設立している倫理委員会によって推奨されているもので、活動停止2年半、そして2万スイスフラン(およそ210万円)の罰金という処分が適切だと判断されている。
2022年にワールドカップの開催を控えているカタールであるが、その入札のプロセスにはいくつかの汚職があったという疑惑があり、それに対しての調査が行われている。
その中でサウード・アル・ムハンナディ氏は、FIFAによる調査に非協力的であったことが行動規範に抵触しているという疑惑が持ち上がっていた。
Vice-chairman of Qatar football official, Saoud Al Mohannadi, is one of four Asian candidates in the running the AFC pic.twitter.com/UwlqyiPz5M
— World Football Forum (@wfootballforum) 2016年8月15日
カタールが開催権を落札した際、サウード・アル・ムハンナディ氏はカタールサッカー連盟の書記長を務めていた。現在は2019年アジアカップ組織委員長を務めており、AFCでも重要な役割を担ってきた人物だ。
もし彼に対して2年半の活動禁止処分が言い渡されることになれば、2019年アジアカップの準備という点でも大きな影響を与えそうだ。
なお、これは倫理委員会がFIFAに提示した罰則の内容であり、今後は裁定を精査するための会議にかけられたうえで、正式な処分へと至ることになる。