『BBC』など各メディアは「国際的人権団体のアムネスティ・インターナショナルは、カタールW杯のスタジアム建設現場では強制労働が行われていると指摘した」と報じた。
2022年に行われる予定となっているカタールW杯には多くの問題が横たわっている。気候の問題、そして入札プロセスの問題、宿泊施設の不足問題など多岐に渡るが、その中でも大きなものの1つが労働環境である。
人口が少ないカタールではこれらの仕事を南アジアからの出稼ぎの労働者に頼っている一方、中東で行われている「カファラ」という監視システムによって人権を軽視した環境になっていると批判されている。
カタールの労働者は120万人と言われているが、その90%以上はインド、パキスタン、ネパール、あるいはフィリピンなどからの出稼ぎである。
そこには所得の低さだけではなく、劣悪な居住環境、パスポートの没収による移動の権利の制限などが加えられる。
労働者を確保するためにビザを発行している側がこのシステムに関与しているため、その環境は一向に改善されない状態にある。