19日、ナイジェリアサッカー連盟は公式サイトで「スポーツ大臣ソロモン・ダラングがインタビューで答えた内容は虚偽である」と声明を発表した。
現在行われているリオ五輪で3位決定戦まで進出したナイジェリア代表チーム。しかし彼らには大きなトラブルが相次いで起こっており、ブラジルに到着したのも開幕戦の6時間前だった。
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そこには資金不足のためにキャンプ地のアトランタからの飛行機が飛ばなかったという理由があったと言われているが、このトラブルにおいてはスポーツ省とナイジェリアサッカー連盟の間で意見の相違があるようだ。
スポーツ大臣を務めているソロモン・ダラング氏は先日テレビのインタビューに応え、サッカー代表チームがアトランタで足止めされたという情報は虚偽であると主張したという。
その中では、オリンピック委員会が調達したチャーター便を拒否し、デルタ航空とのパートナーシップのために意図的に出発を遅らせたのはサッカー連盟であるというコメントも。つまり、スポーツ省やナイジェリアオリンピック委員会に責任はないという主張があったようだ。
しかし、それに対してナイジェリアサッカー連盟は公式サイトで声明を発表。スポーツ大臣の発言は虚偽であると批判した。
ナイジェリア連盟はダラング大臣の発言に対し「デルタ航空とは一切のパートナーシップを持っていない」と明かすとともに、そのサポートに感謝すると表明。
また、大臣はチャーター機の領収書を保有していると語っていたものの、連盟側はそれも認識していないと表明。
さらにマナウスへのフライトが難しくなった際、ダラング大臣はサッカー連盟を通してFIFAマッチエージェントのハイロ・パチョン氏と連絡を取り、チャーター機の調達に動いたことが確認されているという。
ところがその支払いが航空会社の口座に届かなかったことからサービスはキャンセルされ、結局スポーツ省のサポートは実現しなかったと明かしている。
なお、ソロモン・ダラング氏は先日選手たちに「オリンピックに勝利ボーナスという制度はない」と通告しており、ドイツ戦前の練習訪問では選手たちから「会いたくない」と言われ追い出されたという。
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他にも、(ソロモン・ダラング氏側は否定しているものの)リオ五輪への派遣に家族を同行させていたという疑惑もある。
閉幕3日前まで公式のユニフォームすら届かなかったというナイジェリア。現在スポーツ省に対しての批判は極めて大きくなっており、ソロモン・ダラング氏には辞任を求める声も上がっている。