確実に勝利を!FWにさえ気をつければ・・・

「優勝候補」と目されるだけの実績を持ち、それだけのタレントも保有していると言えるナイジェリア。

ところが、それ以外の全てがうまく進んでいない状況にある。チーム状態は最悪で、いい試合を見せたことも少ない。もちろんこの状況では組織力も、コンディションの良さも、高い士気も望めない。それほど大きな期待を持つことはできないだろう。

その中で唯一強みがあるとすれば、やはり個人の能力だ。

守備にはそれほどタレントはおらず、不安定さは否めない。しかし、一発の爆発力がある攻撃陣には注意が必要だ。

アウォニイーやイグアロ、アミヌ・ウマルがいない前線において中心的な存在になるのは、おそらくオグヘネカロ・エテボではないかと考えられている。

国内の名門ウォーリ・ウルヴズで活躍を見せたストライカーは、昨年アフリカサッカー連盟による「最も期待される若手」に選ばれた。今年1月にはポルトガルのフェイレンセに所属しており、昨季は終盤の4試合で1ゴール2アシストを決める活躍を見せた男だ。

また、現在はチュニジアのスファクシャンでプレーしているFWジュニア・アジャイーも注目を受けている一人だ。

スピードと技術と身体能力を兼ね備えた期待のアタッカーとして知られ、彼の打開力にも注意が必要だろう。

そして、日本代表としては「危険」と思えるのが、198cmの長身を持つローマ期待のFWウマル・サディクだ。

既にセリエAでも2得点を決めた彼は、これまでナイジェリアのユニフォームを着たことはなかった。しかし、五輪に向けての切り札として招集されている。

先日は19歳にして父親を亡くすという悲しい経験をしたことを考えれば、困難の中でもモチベーションを失っていないはず。「高さに不調はない」という有名な言葉があるが、彼が出てくればそのサイズに苦しめられるだろう。

「怖い選手」はいる。しかし、ナイジェリアは様々な問題に苦しめられており、チームは間違いなく万全ではない。

ブラジルとの親善試合で問題は起こったとはいえ、状況は日本代表にとって悪くはない。なんとか初戦で勝点3を獲得し、グループリーグ首位突破に結び付けたいところだ。

【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手