訪れた私は、最初に価格に驚かされた。何と10.9ユーロ(およそ1200円)でこれだけの海鮮物を食べることができるからだ!

これだけ安くておいしい理由をウェイターさんに聞いたところ、「魚屋さんが経営しているから」とのことだった。問屋を通さずに直で仕入れているため、安価で新鮮な魚介類を提供できるというわけだ。

物価の高いフランスで初めて得したという気分になったが、試合観戦前に生ガキを食べて当たってしまったらと不安に猟られた。しかし、目の前に出されたぷりっぷりのカキの魅力に勝てるやつはいないだろう。当たって砕けろといった感じに出された貝類を頬張った。

「うンまああ〜いっ」

感動という言葉しかなかった。これだけクオリティが高い牡蠣は宮城や広島でもなかなかお目にかかれない。

ムール貝も巻貝もエビもほっぺたが落ちそうになるぐらい美味しかった。海外旅行のアドバイスとして「現地で生ものを食べると、日本人はお腹をくだすのでやめた方が良い」というものがある。しかし、そうしたことは一切なかった。それだけ新鮮で安全なものしか提供していないのだ。

安い・新鮮・うまい!!マルセイユで人気レストラン「Toinou」、本物は違った。

最後に隣の席に座っていた如何にも常連のムッシュに「マルセイユの選手は来るの?」と尋ねてみた。「今いる選手ならロメン・アレッサンドリーニがたまに来る。少し前なら、マテュー・ヴァルブエナやアンドレ=ピエール・ジニャックだね。ロベール・ピレスも来たことがあるようだよ」と蒼々たる面子が来ていることに驚きを隠せなかった。

店員さんもマルセイユの選手達は美味しい美味しいと食べていたねと笑いながら仰っていた。一流サッカー選手達も認める味、読者の皆様もマルセイユに訪れた際は是非一度「Toinou」で海鮮物を堪能して頂きたい。

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