―ポジションの配分を見るとボランチが4枚、サイドハーフが3枚という構成だと思うんですけど、ここも迷わなかったのか、あるいはどういうところに悩んだのかそのあたりの意図と、最終予選から武蔵選手、オナイウ選手を選ばなかったことでセットプレーの高さで減ると思うんですが、そこの手当てをどう考えているか。この二点をお願いします。
手倉森「アジア最終予選まで、メンバー構成に対しては自分の軸みたいなところだったと思います。
中央の枚数を増やして、両サイドの枚数を減らすと。高さも十分でなさそうだと。皆さんもお分かりの通りだと思いますね。だけど、自分はオリンピックに挑む時のイメージ、高さだけに準備して高さだけを用意することも少し是正しないといけないな、と。
日本の強みは何だと言えば、おそらく速さだな。そこを十分考慮してメンバー構成を作ってみようと。
この大会に挑もうとした時に、はたして攻撃的にやれるのか。僕は必ず押し込まれて守らなければいけない状況が続く大会になるだろうなと6割方思っていて。
そうなった時に相手を打ち負かそうとした時の守備。サイドバック、センターバック、ボランチを厚くするためにボランチを4枚にしました。ボランチの中に遠藤航という後ろのどこでもやれる選手がいる。そして塩谷もサイドもできる。
そういう複数のポジションをこなせる選手たちを後ろに置いた時に、後ろを万全にしておきたかったなというところで。前の選手たちは逆に言えば、少数精鋭かもしれない。だけどチャンスも少数かもしれない。そこを突けるような選手たちを揃えたつもりですから。
そんな戦い方もイメージしてメンバー、ポジション構成を考えました」