ベルギーとの試合に敗れたことで、スウェーデンはEURO2016からの敗退が决定。
これにより、ズラタン・イブラヒモヴィッチの代表でのキャリアは終わりを迎えた。
そんなイブラヒモヴィッチは試合から一夜明けた23日、FacebookとInstagramを更新。ファンに向けてメッセージを送ったのだが、その内容は最後まで“らしさ”溢れるものだった。
イブラヒモヴィッチがキャプションに記した内容は以下の通り。
ズラタン・イブラヒモヴィッチ(スウェーデン代表)
「オレは"ghetto Rosengård"と呼ばれるこの場所で生まれ、スウェーデンを征服し、自分の国にしてしまった。
これがオレのやり方だ。オレはスウェーデン人だ。
スウェーデンの人々にとても感謝したい。皆さんがいなければ、オレは自分の夢を叶えることなんて絶対にできなかっただろう。
皆さんは、これからもずっとオレの青と黄の心にあり続ける。愛しているよ」
Rosengårdというのはイブラヒモヴィッチが生まれた地区の名前。ここはマルメの中でも移民街であるようで、そうした地域からスウェーデンを征服するにまで至った自身のキャリアを冒頭で振り返っている。
そして、やはりファンへの感謝も忘れなかった。
ビッグマウスで知られるズラタンだが、やはりファンの支えなしではこれだけの活躍を見せることは不可能であったようだ。
イブラヒモヴィッチはボスニア・ヘルツェゴビナ出身の父とクロアチア出身の母のもとに生まれたため、スウェーデン人の血は引いていない。それでも自らのパーソナリティーについて「青と黄の心」という表現を使っている。この二色は、もちろんスウェーデンの国旗をなすカラーだ。
116試合62得点という圧倒的な成績はもちろんだが、イブラヒモヴィッチがスウェーデンで“神”として崇められている理由はこうした忠誠心にもあるようだ。ズラタンは、「ズラタン」のまま代表チームを去っていった。