2014年ワールドカップで大旋風を巻き起こしたチームといえばベスト8に進出したコスタリカ代表だろう。
そのチームを指揮したコロンビア人のホルヘ・ルイス・ピント監督は大会後、チームとの不和があったとして辞任し、現在は同じ中米の強豪ホンジュラス代表の指揮官を務めている。
また、ピント監督はU-23ホンジュラス代表も兼任している。同チームは昨年10月に行われた北中米カリブ海予選の準決勝でアメリカを撃破し、決勝でメキシコに敗れたもののリオ五輪の出場権を獲得。8月に行われる本大会に向け、今月2~6日に韓国で行われた4か国対抗トーナメントに参加した。
しかし、ホンジュラスは初戦でデンマークに3-4、2戦目が韓国に2-2、最終戦もナイジェリアに1-3で敗れ、1勝もあげられなかった。
なかでも4日の韓国戦は、ロンドン五輪の日本戦にも出場し既にA代表の主力となっているアントニー・ロサーノの2ゴールで2点をリードしたが、後半アディショナルタイムに追い付かれてしまった。
韓国にとってはリオ五輪のグループステージ最終節で対戦するメキシコを想定した相手。親善試合とはいえなかなか熱くなったようで、試合終了の瞬間には、
韓国の選手がホンジュラスの選手に体当たりしたことで、ちょっとした騒動にも。
また、同国の『Diez』は「ピント監督が審判に激怒」と題した記事の中で、判定が引き分けを可能にするために偏っていたとし、試合後、「また再び、審判が試合の未来を決定してしまった」と、ピント監督が憤っていたことを伝えている。
たたその一方でピント監督は、「まず、韓国の招待に感謝します。我々は韓国の美しい景色を見ることができて喜んでいる。彼らの五輪代表チームは、技術、戦術に優れているね」とも話したようだ。
ホンジュラスはリオ五輪のグループステージで、アルジェリア、ポルトガル、アルゼンチンと対戦することになっている。