コスタリカサッカー協会は24日、3年間チームを指揮してきたコロンビア人ホルヘ・ルイス・ピント監督と契約を更新しないことを発表した。
人口450万人ほどの小国ながら今夏行われたワールドカップでウルグアイ、イタリアを下して「死のグループ」を首位通過し、同国の最高成績となるベスト8を達成したコスタリカ。なかでもPK戦までもつれ込む死闘となったギリシャ、オランダ戦での選手・スタッフが一丸となる姿は大きな共感を集め、その躍進の要因とされたが、内部事情は随分と違ったようだ。
ピント監督は退任会見で「私は1年半の間、“敵”と寝起きを共にしていたんだ」と、自身が求めたスタッフの入閣を断られ、協会が任命したコーチとの間に不和が生じていたことを暴露した。この会見では特定の名前を出さなかったが、ペルーのラジオ局『RPP』に話した内容によると、その相手は同国の英雄パウロ・ワンチョぺであるという。
また、選手との間にも問題を抱えていたようで、同チームのキャプテンで10番を背負ったエースのブライアン・ルイスもピッチ上でのピント監督の仕事を認めつつ、自身の公式サイトで協会の決定を支持した。
「我々がブラジルで成功を収めたことは誰もが認識しており、ピント“教授”のサイクルは終了する。私としては連盟の決定に納得している。続けてきたプロセスを信頼しているよ」
「選手やコーチの管理が十分ではなかったため、我々には複雑な状況に繋がる意見の相違があったんだ。それはグループのために健康的ではなかったね」
「彼らが全てをコントロールしたがっていたことを知っているけど、その方法はグループのためには非常に複雑だったんだよ」