ちなみに、この本イギリスでは余り評価は芳しくないようだ。

『Amazon.co.uk』では全体の星は2.5(5段階中)、ドログバやアレックス・ファーガソンの本がほぼ5つ星が並ぶ中で低評価となっている。

その理由をかいつまんで見よう。

「写真集じゃん!5分で読み終わった」

「彼氏が本を買ってきたが、金の無駄だった。写真じゃないの、これ」

と、分厚い自伝を想像したら、中身が写真メインだったことへ批判が集まっている。本人は、最初から写真集にしよう!とっているわけなのだが、まさか本当にそうなるとは思わなかったのかも知れない。

ところが、この本読んでみると、英語が苦手な日本人にとってはむしろ微笑ましい写真と短いコメントがかえってわかりやすい。同じことを思った人が他にもいたようで、2016年3月には澤山大輔訳による日本語版が発売されたのだ。

そこで、今回は出版元である東邦出版の中林良輔編集長にコンタクトをとったところ、編集長がセレクトしたモウリーニョらしい発言5つを特別にQoly読者だけに見せてくれることになった。

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