アジアサッカー連盟(AFC)は「AFCチャンピオンズリーグにおけるイラン―サウジアラビア間の試合を中立地で行うことを決定した」と発表した。
今年1月、サウジアラビアがイスラム教シーア派の指導者を処刑したことから、イランでの反感が高まり大使館を襲撃するという事件が発生。これをきっかけに両国の対立が深まり、国交が断絶されていた。
これらの政治対立を受けて、サウジアラビアは安全を保証できないとして「クラブチームのイランへの遠征を禁止する」という方針を固めていた。
そして、イラン側はそれに反発。政治対立をスポーツに持ち込むことは許されないとしてサウジアラビアの方針に反対する声明を発表した。
グループリーグに出場するイランの4クラブは、もし中立地での開催になった場合は大会をボイコットすることも検討しているという声明を出し、AFCに圧力をかけている。
そして、最終的にAFCは「3月15日までに両国の関係が改善されない限り、イランで開催が予定されているサウジアラビアのクラブとの対戦は中立地で開催する」と発表。
今回その締め切り日を迎え、AFCは両国の関係に変化がないと結論づけ、中立地開催の方針を確定させた。イラン側からは今のところこれに対する方針は発表されていない。
なお、その会場については3月25日まで調査を行った上で決定されると公表されている。
今月行われるワールドカップ予選でも、FIFAから資格停止処分を受けているクウェートの2試合が中止されることが決定されたアジア。政治的、経済的に問題を抱える地域が多く、大規模な大会になると毎回様々な障害に見舞われている。
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