16日、『The National』は「イラン1部リーグのセパハンは、AFCチャンピオンズリーグからの撤退を検討していることを明かした」と報じた。
先月、サウジアラビアがイスラム教シーア派の指導者を処刑したことによって発生した中東地域の政治対立。
それに抗議するイランの市民がサウジアラビア大使館を襲撃するという事件が起こり、両国は国交を断絶した。
さらにイエメンのイラン大使館が空爆されるなどの事件にも発展しており、その衝突は未だ終わりを見せない状況となっている。
これを受けてサウジアラビアの各クラブは「イランでのアウェイゲームは安全が保証できない」として、同国リーグのクラブを遠征させることを禁止した。
AFCはこの状況を見てイランとサウジアラビアのチームが対戦する試合を延期するとともに、関係に改善が見られない場合は第3国の会場を使用するという方針を示していた。
しかし、このAFCの方針に対してイランのACL出場チームが会談を行っており、その結果第3国の会場を使用することになった場合、大会から撤退するという方針を示した。
ラスール・ホルヴァーシュ
(セパハン チームマネージャー)
「我々はAFCが決定した方針がどうなるか様子を見ている。クラブの管理者は会議を行い、これはそのアイデアの一つであった。
彼ら(サウジアラビア)は言い訳を探しているのだ。いかなる政治的なことが起こったとしても、それはスポーツに反映されるべきではない。
我々は、彼らをホストするために何の問題もない。我々は何年も彼らを迎えてきたし、そこで何も起こったことはない。
どのようなアラブの国でも、どのようなクラブでも、どのような代表チームでもイランでプレーしてきた」
マジード・アッバーシー
(トラクトル・サジ ディレクター)
「これは国が安全であるかどうかの問題ではない。政治に関するものだ。このサウジの対応は、FIFAのルールで認められていない政治の干渉である」