『USA Today』は「アジアサッカー連盟は、サウジアラビアとイランの外交的緊張を受けてAFCチャンピオンズリーグの試合を延期した」と報じた。
今月初めにサウジアラビアがイスラム教シーア派の指導者を処刑したことから、イランとの関係は緊張を高めている。
大使館の襲撃や空軍の衝突などによって対立が激化しており、サウジアラビア側はイランとの外交関係を断絶することを発表していた。
その影響を受けて、サウジアラビアサッカー連盟は同国のクラブがイランに遠征することは安全上問題があると判断し、その渡航を禁止することを決断している。
アジアサッカー連盟側はこれらの事態については状況を静観していたが、今回AFCチャンピオンズリーグでイランとサウジアラビアのクラブが対戦するカードのスケジュールを延期することを発表した。
3月1日に予定されていたゾブ・アハン対アル・ナスルについては4月20日、2月24日のトラクトル・サジ対アル・ヒラルについては5月3日に再設定されている。
連盟は3月15日まで両国の関係を監視し、もし改善が為されない場合は両国のチームの対戦を中立地開催に移すことを決断するとのことだ。
なお、プレーオフにアル・イティハド(サウジアラビア)、ナフト・テヘラン(イラン)が出場するため、彼らが勝ち抜いた場合にも両国の対戦が発生することから、アジアサッカー連盟には更なる対処が必要とされる。