デンマークのクラブチーム、ブレンビューIF。
ミカエル・ラウドルップやピーター・シュマイケルといったレジェンドが在籍したことでも知られる名門で、現在はリヴァプールで活躍したDFダニエル・アッガーが所属している。
そんなブレンビューIFを率いるのは42歳のトーマス・フランク監督。2013年からチームを指揮し今季が3シーズン目であったのだが、残り試合がわずかとなった8日に突然辞意を表したのだ。
なぜフランク監督はこのタイミングで監督の座から降りることにしたのだろうか?その理由が前代未聞であった。
なんと、ブレンビューIFの会長がインターネット上で監督批判をしていたことが明らかになったのだ!
Vi har selvfølgelig også snakket med T. Frank om søndagens opgave.
Se her:https://t.co/q1nZsKDZTd#Brøndby #sjebif pic.twitter.com/XS0WAISJOX
— Brøndby IF (@BrondbyIF) 2016, 3月 5
ブレンビューIFの会長を務めるヤン・ベック・アンデルセン氏はここ数年の監督のチームマネージメントに納得していなかったようで、『SydSiden Online』というファンフォーラムでフランク氏を批判。
このサイトでは匿名性であるようで、アンデルセン氏は"Oscar"というユーザー名を用いていた。
しかし、この判断がマズかった。
実はこの"Oscar"というのはアンデルセン氏の息子の名前であるようで、デンマークの現地メディアによってこの投稿が会長によるものであると特定されてしまったのだ。
このことを知ったフランク監督はアンデルセン会長と話し合いの機会を設け、監督職を辞すことを決意したのだという。
トーマス・フランク(ブレンビューIF前監督)
「私とヤン(会長)の関係が時折緊張したものになっていたのは、よく知られていることだ。
メディアによって大きく伝えられてからしばらくして、彼と私は話し合いをした。
その会談に基づき、私は提携を終えることを選んだ」
そしてアンデルセン氏はこのことが事実であると認め、クラブの公式サイトで謝罪した。しかし、自身の続投を発表する一方でチーフ・エグゼクティブを解任するなど、なかなか強硬な姿勢を見せているという。
アンデルセン氏はクラブの株式の25%を保有する有力な株主でもある。
そもそもインターネットで監督批判をするのが間違いなのだが…せめてユーザー名くらいはバレない名前でやった方が無難であったはずだ。