▼2列目「ハードワークと決定的な仕事の両立が鍵」

アントラーズの2列目は単に攻撃だけできれば良いという訳ではない。

決定的な仕事をするのはもちろん、守備のタスクもこなすことができなければレギュラーとしてプレーするのは難しい。そういった意味で、今シーズンも遠藤康と中村充孝が軸となりそうだ。類まれな才能を随所で披露するカイオはやはり守備面での成長が鍵を握る。

本山雅志(現・ギラヴァンツ北九州)がチームを去り、豊川雄太(現・ファジアーノ岡山)が武者修行に出た今、杉本太郎の本格ブレイクが望まれる。また、昨シーズンはフォワードとして起用されることが多かった土居聖真の2列目起用も十分あり得る。ユース時代に10番を背負った田中もルーキーイヤーから存在感を示して欲しい。

▼フォワード「新シーズンも伝統の2トップで」

2列目同様、アントラーズのフォワードが担うタスクは幅広い。前線からの素早い攻守の切り替えがキーワードとなっている今シーズンはプレスを頑張れるFWがより重宝されそうだ。

一時はレンタル期間終了に伴い退団した金崎夢生を完全移籍で再獲得できたのは非常に大きい。

ゴールはもちろん、泥臭いポストプレーとプレッシングを全力でこなす金崎はチームの士気を高めてくれるキーマンでもある。

ポストプレーという意味では、ジネイの復活と高崎寛之の復帰も大きい。特に前者は度重なる怪我に泣かされ本領を発揮できていない。コンディションさえ整えば実力はリーグ屈指であり、その片鱗は少ない出場時間の中で感じさせている。完全復活に期待だ。

ナビスコカップでニューヒーロー賞を獲得した赤﨑秀平の後を追いそうなのが、ユース出身の鈴木優磨だ。昨シーズンはプロ初出場で初ゴールを決めるなど、勝負強さを見せた。貪欲にゴールを狙う背番号34はサイドハーフとしても機能する。勇猛果敢なプレーぶりを高く評価する声は多く、大ブレイクは必至だろう。飛躍の瞬間を見守りたい。

2016/02/14 written by ロッシ

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