今年も開幕まで二ヶ月ほどとなったJリーグ。各チームが新たな外国人選手を獲得していく中、キリノやムリロに続いて東ティモール国籍の男たちがやってきた。
その一人が、FC岐阜への加入が決まったブラジル出身のDFウェリントン・ロシャだ。
ウェリントン・ロシャ・ドス・サントス、通称“ウェリントン・ロシャ”は1990年生まれの25歳。あまり有名な選手ではないが、ユース時代はサンパウロ、そしてイタリアのフィオレンティーナに所属していた経験も持っている人物である。
ウェリントン ロシャ選手、新加入のお知らせ「このすばらしい日本という国でプレーすることを幸せに思います。」コメント全文は、https://t.co/Kgr93I2iX5で。 #fcgifu #FC岐阜 pic.twitter.com/AS6EXRB59p
— FC岐阜 (@fcgifuDREAM) 2016, 1月 12
選手になってからはマリーリアやサンタクルゼンシなどに所属しており、ブラジルではキャリアが花開かなかったものの、2011年に東ティモールU-23代表に招集されてから国際舞台でプレーすることになった。
2012年にはムリロと共にスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)の予選に出場。カンボジアを相手に5-1で勝利を収めた伝説の試合でも3バックの左ストッパーとしてプレーしている。
ちなみに、その際には『ウェリント・ロシャ(Wellinto Rocha)』とミススペルで登録されていたという小ネタもある……覚えておいてもおそらく披露する機会はないだろうが。
ただ、試合の間隔が非常に長い東ティモール代表は中心的な存在以外はかなり入れ替わる傾向があり、それ以降ウェリントン・ロシャは招集されていない。
東南アジアのサッカーをよく知っている方ならば、おそらく「東ティモール代表が台頭し始めたころのディフェンダー」という印象があるはずだ。