8日、FAカップの3回戦を戦うリヴァプール。

リヴァプールが対戦するのは4部相当の「リーグ・ツー」に在籍するエクセター・シティ。試合はそのホームであるセント・ジェームズ・パーク(ニューカッスルの本拠地とは別)で行われるのだが、このゲームに向けエクセターが見せた誠意が素晴らしいと話題だ。

英国『Mirror』によれば、今回の一戦に向けクラブはマッチデープログラムを作成したのだが、そのページ数を96にしたのだそうだ。

マッチデープログラムとはその試合の情報が掲載された冊子である。基本的には両チームや試合に関する情報が載っている資料なのだが、それにしてはやや多く感じるページ数である。では、なぜエクセターはこのマッチデープログラムのページ数を96にしたのだろうか?

リヴァプールにとって、「96」という数字は特別なものである。というのも、1989年に発生したヒルズボロの悲劇で犠牲になった人の数が96人であるからだ。

「英国フットボール史上最悪の事故」として知られるヒルズボロの悲劇。毎年事故発生日の4月15日になるとアンフィールドで追悼式典が行われており、今年も開催が決定している(今年が最後)。

そんなヒルズボロの悲劇で犠牲になった人を追悼しようと、エクセターは普段であれば82ページであるマッチデープログラムのページ数を96にしたのだという。

4部に在籍するエクセターにとって、リヴァプールはなかなか対戦することのできない相手である。そうしたことから、今回リヴァプールに対して追悼の気持ちを示したようだ。

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