13日にサンフレッチェ広島とのゲームでクラブワールドカップの初戦を迎えるアフリカ代表TPマゼンベ。

大会参加は既に3回目で、2010年には決勝進出の経験も。アフリカのチームではアル・アハリと並んで最も知名度が高い存在かもしれない。

ただ、あれから5年が経ち、このクラブの性質も大きく変わってきた。自国の選手は今やほとんどおらず、アフリカ・オールスターズといった雰囲気を醸し出している。

そんなマゼンベの中で注目すべき選手は誰か? アフリカ担当の編集部Kが軽くご紹介していこう。

第5回はもう一人のタンザニアの新鋭、トーマス・ウリンウェングだ。

トーマス・ウリンウェング

1993年6月14日生まれ(22歳)

ムブワナ・サマタとともにマゼンベの前線を支えるタンザニアの才能、それがトーマス・ウリンウェングだ。

彼はタンザニアの超エリート。英国の投資家の協力によって作られたサッカー連盟のアカデミーが、第一期生として迎え入れた選手である。

16歳でタンザニアプレミアリーグにデビューし、スウェーデンのクラブにも留学。多くの欧州のクラブと噂になる中、2011年にマゼンベと契約。盟友サマタとともにコンゴ民主共和国でブレイクした。

元々はストライカーであるが、マゼンベでは主に右サイドのウイングとして起用されている。彼の特徴は、その元々の得点力を生かしながらプレーできる性質だ。

もちろんサイドラインからのドリブルでの仕掛け、クロスボールにも力を発揮できるが、時にスルッとゴール前に入ってきて得点を生み出せる。

サマタが自分でゴールを取れるタイプだとすれば、彼は友を自由に動かすためのプレーが出来る影のエースだ。

長くコンビを組んでいるサマタ+ウリンウェングはマゼンベの前線を支える存在。彼らの間に結ばれた赤い糸をどれだけ細くさせられるか、Jリーグ最高の堅さを誇った広島の守備力が試される!

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