13日にサンフレッチェ広島とのゲームでクラブワールドカップの初戦を迎えるアフリカ代表TPマゼンベ。

大会参加は既に3回目で、2010年には決勝進出の経験も。アフリカのチームではアル・アハリと並んで最も知名度が高い存在かもしれない。

ただ、あれから5年が経ち、このクラブの性質も大きく変わってきた。自国の選手は今やほとんどおらず、アフリカ・オールスターズといった雰囲気を醸し出している。

そんなマゼンベの中で注目すべき選手は誰か? アフリカ担当の編集部Kが軽くご紹介していこう。

第4回目はブルキナファソとガーナ、両方の代表経験を持つ珍しい選手ソロモン・アサントを特集!

ソロモン・アサント

1990年3月6日生まれ(25歳)

ガーナ生まれのガーナ人選手で、あの小野伸二選手が所属していたフェイエノールトの現地アカデミーで育成された経験を持っている。

2009年に移籍したブルキナファソの強豪クラブASFAイェネンガで大ブレイクを果たし、2011年に同国の代表入り。

しかしその後ガーナの名門ベレクム・チェルシーへ移籍し、今度は母国の方で代表に招集されることに。その資格については揉めはしたが、最終的にはブルキナファソでのプレーが親善試合だけだったために認められている。

そして彼の大きな特徴と言えば……その身長だ。大柄な選手が多い西アフリカの中にあって、彼のサイズはなんと158cm! Jリーグに入っても彼より低いのは中川寛斗選手くらいだ。

20cm程度のサバ読み(登録が適当なだけだろうが)がザラにあるアフリカであるが、そこで正直に書き込むなんて……。ピッチ上で見ても、彼の小ささは逆にとても目立つ。

そして、その小さな体に秘められた加速力と高い技術は抜群だ。アフリカネイションズカップでもスーパーサブとして存在感を発揮した経験があり、国際舞台でも実績がある。

稲妻のようなドリブルでスペースをえぐり、意外にもパワーのある右足から鋭いボールでチャンスを作り出す。特に試合途中から出てきた際には非常にイヤらしい選手だ。

彼もロジェール・アサレと同じくマゼンベではスタメンに入ることは多くない。ただし、このような選手をベンチに置けることこそが強みなのである。

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介