『Carciomelcato』や『SB Nation』は「ACミランとビー・テイチャウボル氏との間で行われている株式売買の交渉については、再び延期される可能性が高くなった」と報じた。
今夏大きな話題になったACミランの買収交渉。中国のコンソーシアムが介入する中、タイの大富豪ビー・テイチャウボル氏がクラブとの交渉で合意に達し、48%の株式を買い取ることが決定した。
それによってクラブに注入される投資額はおよそ5億ユーロ(およそ652億円)という額であり、現在苦戦しているミランを助けるものになると期待されていた。
しかし、当初予定されていた9月30日という期限までにその取引は行われることなく、11月30日までそれが延期されている。
そして、それを1週間後に控えた現在でも実際の交渉は行われていない。ビー・テイチャウボル氏は必要なだけの資金を集めることがまだ出来ていないようだ。
資金源は主に中国の大手金融機関である中信銀行であると考えられているが、それを始めとした他の投資家に対してデューディリジェンス(資産の適正評価)の結果を提供し、合意を得なくてはならない。
ミラン側の運営会社は、ビー・テイチャウボル氏側が手続きに時間がかかっていることを理解しており、12月末まで期限を延長する可能性が高いという。
しかし、延期されなかった場合、あるいは12月末に至っても交渉に至らなかった場合、夏に合意した取引の独占権については消失することになる。
そうなればミランの投資話については一旦ゼロに戻ることになり、新たな投資家を探さなければならない状況に陥るだろう。