9月28日、『Gazzetta dello Sport』や『MilanLive』など各メディアは「9月30日に行われるはずだったミランの株式売却については、再び延期される可能性が高くなった」と報じた。
今夏イタリアサッカー界で大きな話題になったのがミランの買収話である。中国系コンソーシアムも絡んだ交渉の中、最終的にシルヴィオ・ベルルスコーニ会長はタイ富豪のビー・テイチャウボル氏に株式の48%を売却することで合意した。
それによって行われる投資額は5億ユーロ(およそ672.5億円)にのぼると言われており、新スタジアム建設計画を進めていたミランにとっては、収入の規模を増大させるための基盤が出来ると伝えられた。
しかし、ここに来て再び状況は変化しつつあるようだ。
先日はシルヴィオ・ベルルスコーニ会長とビー・テイチャウボル氏との会談の中で、新スタジアム建設計画を破棄し、サン・シーロに残るという方針が決定された。
さらに、9月30日に予定されていた契約の締結についても、どうやら延期になりそうな雰囲気であるようだ。
本来28日にミラノに到着する予定であったビー・テイチャウボル氏は、28日の午後23時になっても姿を見せておらず、メディアでは少なくとも今週は交渉が行われないのではないかと推測されている。
一説にはビー・テイチャウボル氏が資金を調達するのに時間がかかっており、彼の要求によって交渉が延期されることになったのではないかと言われている。
先日ミランとビー・テイチャウボル氏との間でいくつかの相違があるとも報じられていたが、バルバラ・ベルルスコーニがその件については否定している。しかし、現在思ったように交渉が進んでいないことは事実であるようだ。