20日、2015年度AFCチャンピオンズリーグ決勝戦のセカンドレグが中国・天河スタジアムで開催された。
ファーストレグを0-0のスコアレスドローで終えた広州恒大(中国)とアル・アハリ(UAE)は、少なくとも勝利するには互いに得点が必要となる状況。
ホームの広州恒大は序盤からボールを支配して攻撃を仕掛け、逆に守備をベースに勝ち抜いてきたアル・アハリはやはり受け身からのスタートだった。
広州が得られるチャンスをなかなか決めることが出来ず、アル・アハリの耐える流れになっていたが、後半に試合が動いた。
54分に右からのパスを受けたエウケソンが、トラップ一発でDFの股を抜いて裏に抜け、左足アウトサイドで見事なゴールを決めたのである。
ようやくチャンスを生かした広州にとっては有利なことに、66分にはそのエウケソンの得点の場面で股抜きされてしまったDFハミース・サルミーンがチェン・ロンを踏んでしまい退場。
激高するサルミーンを必死で抑えるのは、かつて瞬間湯沸かし器のようにトラブルを起こし続け、キケ・フローレス監督を殴って引退も宣言したGKマジード・ナースルだった。
その場面は感動的なものではあったが、10人になってしまったアル・アハリは厳しい状況に。エヴェルトン・リベイロのパスからリマが裏に飛び出す場面もあったが、キム・ヨングォンのブロックに阻まれ得点ならず。
これによって試合は1-0で終了。中国王者の広州恒大が史上2度目の優勝を果たし、来月行われるクラブワールドカップへの出場を決めた。
なお、これで同大会に参加するチームはJリーグ王者を除き全てが決定した。
- オークランド・シティ(オセアニア)
- バルセロナ(ヨーロッパ)
- クラブ・アメリカ(北中米)
- リーベル・プレート(南米)
- 広州恒大(アジア)
- マゼンベ(アフリカ)
この中で初出場となるのはアルゼンチンの名門リーベル・プレートのみで、ファンには馴染みのある組み合わせとなっている。