今回の試合に先立ち、イングランド代表は国歌斉唱の際にフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」の歌詞をオーロラビジョンに表示することを発表していた。
テロの恐怖に晒されているフランス国民を励まそうと、イングランドファンに斉唱を訴えかけたのだ。
Information for anyone anyone attending tonight's @England v @FFF match @wembleystadium #ENGvFRA pic.twitter.com/ftogWJvH6h
— England (@england) 2015, 11月 17
そしてこの試合では、英国国歌「ゴッド・セーブ・ザ・クイーン」がフランス国歌の前に演奏された。
本来こうしたAマッチではアウェイチームの国歌が先に演奏されるものであり、これは異例中の異例の措置である。
国歌斉唱の際にはベンチメンバーも一列に並び、チーム全員で整列した。こうしたことも、イングランド側から提案されたものだったに違いない。
そしてその時はやって来た。
「ゴッド・セーブ・ザ・クイーン」の斉唱が終わると、“サッカーの聖地”は文字通り「一つ」になった。
Momento indimenticabile a Wembley... https://t.co/IM9B1Q6J9p
— Eurosport.it (@Eurosport_IT) 2015, 11月 17
オーロラビジョンにはやはりフランス国歌の歌詞が表示されており、演奏に導かれ多くの人が国籍の壁を超えてこの歌を口ずさむ。
Wembley just stuck two massive red, white and blue fingers up at ISIS #engvfra https://t.co/w7ux8QeslD pic.twitter.com/NeDRN3eAmp
— HuffPost UK (@HuffPostUK) 2015, 11月 17
さらにはゴール裏でフランス国旗のコレオグラフィーも作られており、スタジアム全体がフランスへの連帯の意思を示した。