17日、国際親善試合イングランド対フランス戦がロンドンのウェンブリーで行われた。

先週パリで発生した同時多発テロ事件を受け、開催が危ぶまれていたこの一戦。一時は中止との見方が強まっていたが、予定通り開催された。

この試合に際し、イングランド側はフランスに対して連帯を行う姿勢を見せていた。

ウェンブリーのシンボルでもあるアーチはフランス国旗のトリコロールカラーに。

また、スタジアムのメインエントランスにはフランス国旗と、同国の標語でもある"Liberté(自由)"、"Égalité(平等)"、"Fraternité(友愛)"という三つの言葉を映し出した。

また、非常時に備えピッチレベルには武装した特殊部隊も準備。

同じ日に行われる予定だったベルギー対スペイン戦は中止となっており、この試合の直前にはドイツ対オランダ戦の開催も急遽キャンセルになっていた。

そうした状況にあっただけに、最大限の警備体制で試合は行われたのだ。

試合開始前、イングランドのロイ・ホジソン監督、フランスのディディエ・デシャン監督、そして英国のウィリアム王子が献花を持って登場。ウィリアム王子はテロ事件を受け、急きょ観戦を決定したとのことだ。

その後ろには英国のデイヴィッド・キャメロン首相の姿もあり、英国の政治家を出席していた。英国をあげてのサポートだったことが分かる。

そして、イングランドが本当の意味で「連帯」を見せたのはここからだった。

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